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近年、企業のグローバル化が進む中で外国人従業員は増加しています。
しかし、社内の公用語を日本語としている企業は多く、外国人の日本語力によってコミュニケーションの差が生まれてきてしまっている現状です。
外国人従業員とのコミュニケーションを活性化し、業務効率を上げるためにも日本語教育を視野に入れてみてはいかがでしょうか。
今回の記事では、外国人に日本語を教える際に何から教えるべきか、おすすめの教材やアプリは何か、おすすめの日本語学校など幅広くご紹介します。
▼この記事でわかること
・外国人に日本語を教えるには、何から始めればいい?
・企業において外国人に日本語が必要な理由
・おすすめな無料の教材
・おすすめなアプリ
・企業向けに日本語研修を提供している学校の紹介
・日本語学校の選び方
企業で外国人の従業員を雇っているという方はぜひ参考にしてみてください。
外国人に日本語を教える際には、相手のレベルを把握し、初心者には基礎の基礎から教えることが重要です。日本語は積み重ね学習が不可欠なため、ひらがなから主語・述語などの文法まで丁寧に教えることから始めてみましょう。
ある程度基礎が出来てきたら、形容詞や動詞の活用などの応用を教えることをおすすめします。
外国人従業員への日本語教育を効果的に進めるためには、いくつかのコツがあります。ここからは、以下の4つのコツについてご説明します。
▼外国人に日本語を教えるコツ
・コツ①|遠回し、曖昧な言い方は避ける
・コツ②|長文より短文で話す
・コツ③|ジェスチャーを交えて教える
・コツ④|日本の習慣・文化も一緒に学ぶ
それでは、4つのコツについて詳しく見ていきましょう。
日本語は、遠回しな表現や曖昧な言い方が特徴ですが、外国人にとっては理解しづらい場合があります。「~かもしれません」「~と思う」といった表現ではなく、「~です」「~ではありません」といった断定的な表現を使うように心がけましょう。また、「ちょっと」「少し」など、具体的な量や程度を表す曖昧な表現も避け、具体的な数字や表現を使うようにしましょう。
曖昧な表現を避けることで、外国人従業員は日本語の意味をより正確に理解することができます。例えば、「少しお待ちください」と言う代わりに、「5分ほどお待ちください」と具体的な時間を伝えることで、相手に明確な情報を提供できます。
一度に多くの情報を伝えると、外国人にとっては理解が難しくなります。短くシンプルな文で話すように心がけましょう。
短い文で話すことで、外国人従業員は一つ一つの情報を整理しながら理解することができます。また、ゆっくりとしたペースで話すことで、聞き取りやすさが向上し、理解度も高まります。
日本語を教える際には、短い文章で区切ってわかりやすく伝えるように注意しましょう。
言葉だけでは伝わりにくい場合は、身振り手振りを交えて説明することで理解を深めることができます。特に、物の形や動作などを説明する際には有効です。
例えば、「大きい」や「小さい」といった形容詞を教える際には、手で大きさを表現したり、「歩く」や「走る」といった動詞を教える際には、実際に動作を見せるようにしましょう。
ジェスチャーは、視覚的な情報を加えることで、言葉の意味をより具体的に理解する助けとなります。また、言葉の壁を越えて、感情やニュアンスを伝えることもできます。
日本語学習と並行して、日本の習慣や文化についても学ぶことで、より深く理解することができます。また、文化の違いを理解することで、円滑なコミュニケーションに繋がります。
例えば、挨拶の仕方、食事のマナー、贈り物の習慣など、具体的な例を挙げて説明すると良いでしょう。
文化的な背景を理解することで、日本語の表現やニュアンスをより深く理解できるようになります。
日本語教育を進める際には、以下の手順を参考にするとスムーズに進めることができます。
▼日本語を教える際の手順
・STEP①|文字と発音
・STEP②|文法
・STEP③|数字・時間・曜日
・STEP④|形容詞
・STEP⑤|動詞の活用
それでは、それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。
まずはじめに、日本語の基礎となるひらがな、カタカナ、漢字を学び、正しい発音を習得します。
ひらがな・カタカナは日本語の基礎となる文字であり、漢字は日本語の文章を構成する上で欠かせない要素です。これらの文字を正確に読み書きし、正しい発音を身につけることは、日本語学習の第一歩となります。
初心者の場合は、ひらがなから始め、徐々にカタカナ、漢字へと学習を進めていくと良いでしょう。漢字は、読み方や書き方が複雑なため、段階的に学習を進めることが重要です。また、発音練習も積極的に行い、正しい発音を身につけるようにしましょう。
次に、日本語の基本的な文法を学び、簡単な文章を作れるように練習します。文法は、日本語の文章を正しく理解し、伝えるために必要な知識です。
主語、述語、目的語などの文の要素や、動詞の活用、助詞の使い方などを学び、簡単な文章を作成する練習を通して、文法の理解を深めます。
基本的な文法を理解することで、簡単な日常会話ができるようになります。例えば、「私は会社員です」「今日は雨が降っています」「明日、会議があります」といった文章を自分で作れるように練習しましょう。
続いて、日常生活でよく使う数字、時間、曜日の表現を学びます。これらの表現は、日常生活や仕事の中で頻繁に使われるため、早い段階で習得することが重要です。
時刻の読み方、曜日の言い方、日付の表現方法などを学び、実際に使ってみる練習を通して自然に使えるようにします。
数字や時間の表現は、買い物やスケジュール管理など日常生活で役立つ場面が多くあります。また、曜日の表現は、仕事やプライベートの予定を共有する際に必要となります。これらの表現を正確に理解し、使えるようにすることで、日常生活や仕事でのコミュニケーションがスムーズになります。
物の状態や感情を表す形容詞を学べば、表現力を豊かにすることができます。形容詞は、自分の考えや気持ちをより具体的に伝えるために役立ちます。
様々な形容詞を学び、適切な場面で使えるように練習することで、コミュニケーション能力を高めることが可能です。
形容詞を学習することで、より豊かな表現でコミュニケーションを取ることができるようになります。例えば、「この料理は美味しいです」「今日はとても嬉しいです」「あの映画は感動的でした」といったように、自分の感情や感想を具体的に伝えることができます。
最後に、日本語の動詞の活用を学び、より複雑な文章を作れるように練習します。動詞の活用は、日本語の文法の中でも特に重要な要素の一つです。
丁寧な表現や過去の出来事を伝える表現など、様々な活用形を学び、より複雑な文章を作成する練習を通して、日本語能力を向上させます。
動詞の活用をマスターすることで、より自然で正確な日本語を話すことができるようになります。丁寧な表現を適切に使うことで、相手に敬意を示すことができます。
また、過去の出来事を伝える表現を身につけることで、自分の経験や出来事を共有することもできるようになります。
「やさしい日本語Easy Japanese会話編」は、NHKが運営しているサイトです。
無料で学ぶことができ、日本語の文字から文化・生活まで幅広く学習することができます。アニメーションを使った動画を見ながら楽しく学べる点も魅力的なポイントです。
「いろどり 生活の日本語」は、国際協力基金による無料のテキストで、PDFとMP3をWeb上でダウンロードすることができます。
「外国の人が日本で生活や仕事をする際に必要となる、基礎的な日本語のコミュニケーション力を身につけるための教材」としており、生活に必要な日本語力を身につけることができるテキストとなっています。
いろどり 生活の日本語
「JFにほんごeラーニング みなと」は、国際協力基金によるオンライン日本語学習サイトです。
ひらがなから漢字まで幅広く学習することができるほか、アニメやマンガを活用した授業もあるため楽しく学ぶことができます。
「外国人住民のための日本語教室オリジナルテキスト」は、公益財団法人京都府国際センターによる日本語学習テキストです。
来日間もない外国人が生活する上で必要なことを「知る」ことでなく「できるようになる」ことに重点を置いた内容になっており、基礎レベルの日本語を学ぶことができます。
外国人住民のための日本語教室オリジナルテキスト
「生活日本語テキスト なでしこジャパニーズ」は、神戸国際コミュニティセンターが神戸市と文化庁の委託で作成した「生活者としての外国人」のための日本語教材です。
従来の文型積み上げのテキストとは違った視点で、より生活に密着した場面で、少しでも早く、簡単に使える日本語を集約したテキストとなっています。
生活日本語テキスト なでしこジャパニーズ
もじ・かず・ちえの3つがまとめて学べる日本語学習アプリです。幼児用のアプリですが、日本語を覚えたての外国人でも楽しく学びやすいアプリとなっています。
遊び感覚で日本語を学べる点が魅力的なポイントです。
できるかな~もじかずちえ
小学生向けの国語学習アプリですが、基礎を学び終えたあとの応用にも活用できます。
メダルや成績表など、モチベーションが上がる工夫が散りばめられており、楽しく学ぶことができます。
カードゲームやマンガ、クイズを通して日本語を学ぶことができるアプリです。
学校生活、日常、趣味、食べ物など学生向けの内容になっていますが、
キャラクターと一緒に学習できるためとても楽しく学ぶことができます。
冒頭でも述べた通り、日本語学習は基礎から丁寧に行うことが重要です。
日本語学校は日本語教育に特化した教育機関であり、体系的なカリキュラムと専門講師による丁寧な指導を受けることができます。
基礎から応用までしっかり学ぶなら、独学ではなく日本語学校を活用することをおすすめします。特におすすめなのが青山国際教育学院ランゲージセンターです。
https://aoyama-lgc.com/
青山国際教育学院ランゲージセンターは、表参道に30年続く語学学校で日本語・中国語・韓国語を学ぶことができます。
外国人スタッフの日本語教育をお考えの方は、ぜひ青山国際教育学院をご活用ください。
今回の記事では、外国人に日本語を教える際に何から教えるべきか、おすすめの教材やアプリは何か、おすすめの日本語学校など幅広くご紹介しました。
外国人に日本語を教えるには、基礎から応用まで丁寧に教えることが重要です。外国人従業員を雇っていて、自社に日本語教育のスキルを持った人材がいないという場合は、ぜひ日本語学校をご活用ください。